たわむれ日記

たわむれに いろいろ書き散らします

清明の庭

陽光がどんどん力を増してくる。

まさに天地万物が清らかな明るさに輝いて、生命を謳歌しているよう。

清明とは生命でもあるんだな。

結婚していたときに住んでいた家ではイングリッシュガーデンっぽく庭作りをしていたけれど、亡き父の趣味そのままの実家の和風の庭はそうもいかず、草取りもほどほどに、好きな野草は残して風になびくままにしている。

どくだみが今年もすくすく育ってきた。

わりと嫌われがちなどくだみだけれど、『じゅうやく』という薬草。
思春期の頃はニキビ対策にドクダミ茶を愛飲していた。
その香りも、清楚な白い花も大好き。
庭には、そこに住む人に必要な薬草が生えるという。
炎症を抑え利尿作用のあるじゅうやくは、カパ体質のわたしに必要なのかもしれない。

梅雨になる前に花や葉を収穫してチンキにしたり、陰干ししてお茶にしたりする。
チンキは夏、虫刺されや虫除けに大活躍する。
どくだみ仕事が今から楽しみ。

今年もこぼれ種から発芽したノースポールが元気。
この花は丈夫で、もう何年も買ってない。春になるとあちこちから発芽してくれる。
ポットに移し替えることもあるけれど、場所が良ければそのまま放置。
庭や家の周りのあちこちでノースポールが揺れる様子は心が和む。

朝、ベランダで珈琲を飲んでいると甘い香りがほのかに漂う。
寄せ植えには欠かせないスイートアリッサムだ。
顔を寄せるとはちみつのような芳香。

一日中陽が当たるベランダではビオラネモフィラが盛りとなった。
特にビオラは花殻摘みに忙しい毎日。
散歩していてパンジービオラの花殻をそのままにしているのを見ると、つい摘みたくなってしまう。そんなこと、ない?

ベランダで鉢栽培をしていたパセリの元気がなくなった秋、地植えにしたらもりもり育って逞しく、食べきれないほど。
冨永愛さんがパセリは毎日たくさん食べるほど身体に良いと聞き、彼女にあやかるべく毎日食べているが、それでも減らない。

この場所は初夏にキュウリを植え付ける場所。よほど土が肥えているのだろう。
今年はパセリの横にキュウリを育てることになりそう。