たわむれ日記

たわむれに いろいろ書き散らします

ヒノキ花粉にダウン/読了『台所のラジオ』吉田篤弘 著

快晴の月曜日。

なーんの予定もない休日を、さてどう過ごそうか。

天気に誘われて敷布にしている綿毛布を洗濯し、春の大掃除をして種まきもしよう。
だがウキウキした気持ちは、くしゃみ連発で消え去った。

ヒノキ花粉だ。
どうやら今日は多く飛んでいるらしい。

それにしても症状がひどい。
くしゃみが止まらず、壊れた蛇口のように鼻水がタラーっと落ちてくる。
この、鼻水タラーってイライラするわね。

冷えているのかも、と洗濯機を回している間に朝風呂に浸かった。
お風呂に入っている間は良いのだけど、上がるとやっぱりだめだ。
ドライヤーで髪を乾かしている間も鼻がむずむずタラー。。。

今日が休みで本当に良かった。

何か作業をしようとするとぽたぽたたらーっと鼻水が止まらないので、もう覚悟を決めて一日ゴロゴロすることにした。

適温にしたホットカーペットに寝転び、目を閉じる。
これほど症状が酷くなるのは久しぶりだ。何がいけなかったんだろうなぁ
花粉症は腸の汚れが原因と整体の先生は言っていた。たぶん昨日の飲食だ。調子に乗ってビールを飲みすぎたし、食べ過ぎもした。胃腸の疲れが肝臓にもきて、体の解毒が滞っているんだろう。大いに反省。

ふとアレグラが一錠だけ残っていたはずと、久々に鼻炎薬を飲んだ。さてどうなるだろう。

あと黒烏龍茶も原因かも。昨日の暴飲暴食を無きものにしようと濃いめに淹れた黒烏龍茶を飲んでいたのだが、それから症状が酷くなったような気がする。

ポットに残っていたのを捨て、ネトルとレモンバームのお茶を淹れた。温かいハーブティーを飲むと、荒れた喉と鼻の間に染み入るようでホッとする。気持ち良い。
心なしか、症状が和らいだ気がする。

くしゃみが治ったので活動を開始しようと動き始めたら、また、くしゃん!むずむず、たらー。。

うん、もう今日は頑張らない。怠けるが勝ち。

本を読んでは疲れたら空を眺める、目を閉じる、を繰り返していた。なんと贅沢な休日であろうか!

 

休み休み楽しんで読了したのは、最近凝っている吉田篤弘さんの『台所のラジオ』。

12の短編集なのだけど、そのどのお話にも静かな女性の声がゆるやかに台所のラジオから流れている。まるで別々のお話を繋ぐように。
別々のお話だけれど、人の行いや考えること感じることはまるで違うけれど、だけどどこかで繋がっている。まるで知らないところでわたしたちは緩やかに繋がって人知れず助けたり助けられたりして人は生きていくものなんだなぁ。

どのお話も、美味しいものが絡んでいる。

食べることは生きることだもの。

特に好きなのは、『紙カツと黒ソース』『さくらと海苔巻き』『マリオ・コーヒー年代記』『<十時軒>のアリス』。

今回も星新一さんと小川洋子さんをふと連想しながら読んだ。(失礼?)

 

ラジオといえば、
自然と日常にラジオがある暮らしに憧れている。

高校生まではラジカセでFMやAMを聴くのが楽しみだった。
土曜日の夜のラジオ関東アメリカントップ40。湯川玲子さんのおしゃべりと、必ず入るハーシーチョコレートのCM。聴いているうちに食べたくなって、明治屋で買ったハーシーのチョコレートを用意し録音しながら聴いたっけ。

夜更かしが許される夏休み、デタラメにチューナーを回していたら飛び込んできたFEN。今もまだあるのかな。Far East Net Work, TOKIO!
FENで頻繁に流れていた洋楽は、必ずその後日本でもヒットした。

バイトして貯めたお金で買ったSONYのミニコンポではレコードの他に主にFMを聴いていた。

日曜夕方のFM横浜、エボニーアイズは毎週楽しみで、この番組を聴いているとよくボーイフレンドから電話が来た。彼曰く、この番組を聞くとわたしを思い出すんだそうだ。その後の約束をして、日曜日の夕方、ソウルミュージックを聴きながらのんびりとデートの身支度をする。あの満ち足りた時間。青春だね。

のに、いつの頃からだろう、ラジオを聴かなくなったのは。

お気に入りのラジオの番組があるってなんだか素敵。
暮らしに余裕がある感じがする。

我が家にもいちお、ラジオが聞ける機器はあるのだけど
形から入りたいわたし。
レトロな風貌の、ダイヤル式で、かつ音の良いラジオを探している。

探しているが、必需品ではないのでついつい後回しになっている。

今年中には、お気に入りの一品を手に入れたいところ。