たわむれ日記

たわむれに いろいろ書き散らします

久しぶりの母と確定申告

母が入院する長期療養型病院の面会中止が解禁されたので、さっそく会いに行った。
ママチャリで、のんびり1時間。
気分はトトロのさつき父娘が母親に会いに自転車で七国山病院へ行く、あんなふう。
幸い好天で風も穏やか。花粉症の症状を差し引けば誠に快適な道中でした。

3週間以上ぶりの母は、心配していたほど痩せても衰弱もしておらず、肌艶は以前と変わらず良くて、ひと目見て一安心。
けれど呼びかけへの反応は鈍くなっているようだった。

行った時は目を閉じていたから、もしかしたら眠っていたのかも知れない。
そこに大声で耳元に話しかけたものだから眉間に薄くシワが寄ってしまった。
閉じた瞼は開きそうもなく、話しかけながらそっと布団をめくってみる。身体の拘縮の様子を確認する。以前とそう変わりなくも見え、看護体制が行き届いているお陰で、身体に傷も見当たらなかった。

布団をめくったせいで冷たい空気に触れたからだろう、母が目を開いた。
ごめんね、寒かったね、いまあったかくなるからねと謝る。
母の視線はどこを向いているのか、見えているのかいないのか、視線は合わなかった。

合わなかったけれど視線の先に移動して手を振りながら話しかけ続ける。
息子(母には孫)の娘が4月から幼稚園だよ、と言うと”あぁ”としゃがれた声を出してくれた。

しばらく面会がなかったから刺激が足りず、意識の湖の底近く沈んでしまったいるのだろうか。この病棟の看護師さん達はみな生き生き溌溂としていて表情も明るい。そんな看護師さん達の行き届いたケアだけでなく、家族の面会や呼びかけが母の生きる力の足しになっているような気がした。
たとえ僅か10分間の面会であったとしても。

行きは陽射しが燦々と春うららだった陽気も、午後遅くなると心許ない。薄寒い夕方を切り裂くようにしてママチャリを漕ぎ、帰途についた。

道中の早咲きの桜はもう葉桜になっており、菜の花が満開で、ソメイヨシノの蕾はまだ硬い。夢の中のようなその景色を、来年も同じ道を辿っているのだろうか、いれるのだろうか、春のこの道をこんなふうに辿るのはこの春だけかも知れないと思うと、景色が滲んだ。

人は生まれ、生き、そして死んでゆく。
わかってはいるけれど。

 

帰宅して銀行アプリを起動したら、確定申告の還付金が入金されていた。嬉しい。
今年はいつになく早く資料を作り、確定申告初日にe-Taxで申告した。あっという間だった。去年までは税務署に出向き行っていたが、わざわざ行かなくても部屋着のまま申告が済んでしまう便利な時代になって良かった。

マイナンバーカードは作っていないし、マイナンバー自体も分からないのだが、去年IDとパスワード方式で登録をしておいたので、e-Taxでサクッと完了。なんて楽ちん!

毎年ギリギリで資料を整え申告していたけれど、申告が終わるまで気持ちが落ち着かず、プチストレスになっていた。今年は先延ばしにせず、初日に申告が出来るように頑張ったのだ。
来年もこの調子で早めに終わらせたい。

裏金で私腹を肥し堂々と脱税をし民を軽んじ、「今だけ俺だけお金だけ」をせっせと実践している誰かさんたちは、必ずそれに見合ったしっぺ返しがくるだろう。それが今生ではなくても。今はっきりと目に見える形で分からなくても、必ず。
原因があって結果が出る、これがこの世の理りである。
池に石を投げれば、その波紋はやがて大きくなり、投げた自分へと返ってくるぞよ。

なめたらあかんぜよ。
善良な納税者であるわたくしは思うのでありんした。

 

 

 

にほんブログ村 ライフスタイルブログへ  にほんブログ村 その他日記ブログへ
たわむれに始めてみました。 ポチッとして頂くと嬉しいです。
様々なブログが見れます。
どうもありがとうございます。