たわむれ日記

たわむれに いろいろ書き散らします

キュンとしてしんみり

息子の帰宅が遅くなるとのことで、お嫁ちゃんとお孫ちゃんと夕飯も共にし、お孫ちゃんはシャワーも済ませた。

夕方、庭の花木に水をあげるのを手伝ってと頼んだら、案の定水遊びとなった。
ホースの先をシャワーにして、蛇口も全開ではなく、少なめに。
最初は神妙に花や木に水をあげていたものの、そのうち自分にもかけはじめて、涼しそう。
昼間の炎天下で水遊びは心配だけど、夕方の少し太陽が優しくなり涼風が気持ち良い頃なら安心だ。

いつまでも止めないので、あと10数えたらおしまいだよ、と真顔で言ったら不承不承承知した。けれど、足がドロドロなの、と止めない。じゃあ足のドロドロをキレイにしたらおしまいだよ、というと、目を大きく見開いて涙をこらえながら承知した。

どうして?(止めるの?)と聞くから、
もう木もお花さんも、お水をたくさんもらってお腹いっぱいだからだよ。
○○ちゃんも、もうお腹いっぱいでお腹がはち切れそうなのに、もっと食べろってお口の中にご飯をぎゅーぎゅー入れられたら嫌でしょう?

食が細い子なのですぐ分かったみたいだ。

大きな黒目をさらに大きく見開いて、涙が出そうになるのを一生懸命こらえながら納得したその様子がいじらしい。
小さな体で、感じて考えて、我慢したんだね。

さっそくお嫁ちゃんに報告する。
○○ちゃん、すごいんだよ、偉いんだよ!本当はもっと水遊びしたかったのに我慢できたんだよ。ばばちゃま、○○ちゃんがもっと遊びたかったの知ってるよ。でも一生懸命我慢したのね。頑張ったね。偉かったよ。

そしてお風呂に直行。

お風呂も入って、夕ご飯も食べて、帰ったら寝るだけに。
ちょっとでもお嫁ちゃんの負担が減ればいいと思った。
でもお嫁ちゃんにとってウチは義実家で、遊びに来るだけでも負担かもしれないけれど。

そんなこんなですっかり暗くなり、お嫁ちゃんが幼児と赤ちゃん2人つれて徒歩で帰るのが心配だったので、家まで送った。
途中下の子がぐずり出し、わたしが抱っこして歩いた。

送って帰宅すると、家の中は静まりかえっていた。
ま、当然だけど。

雨戸を閉めて回る。

そこかしこに、お孫ちゃんの痕跡が残っている。

息子が使っていた部屋でBB弾をぶち撒けた跡

ビニール袋にぱんぱんに詰まったBB弾はすごい音がした。
お孫ちゃんの笑顔は輝いていた。

廊下の隅に龍。

1階の和室は、帰る前にお嫁ちゃんが促してお孫ちゃんとお片づけをしてくれるのだが。
なぜここにこれが?

お孫ちゃんの姿が見えるようでキュンとなる。

庭で集めた蝉の抜け殻。

蝉本体はちょっと怖いみたい。

下の子が産まれて、赤ちゃん返りしている上のお孫ちゃん。
あんな様子やこんな様子が浮かんできて、畳の上でしばしぼんやりする。

またすぐ会えるけどね。

今このひと時は、二度とない一瞬だから、ちゃんと向き合う。ちゃんと味わう。
当たり前は奇跡だから。