たわむれ日記

たわむれに いろいろ書き散らします

キョウコに憧れる清明

二十四節気の「清明」は「清浄明潔」を短くした言葉で、空気は澄んで、陽光は明るく万物を照らし、全てがはっきりと鮮やかに見えるとき。なのだけど、時折薄日が差すものの、どんより曇った木曜日。 昨日一日感じていた疲労感は解消したものの、何となく重だ…

ギー作りと今読んでいる本

久しぶりにギーを作った。ギーは、生命の科学アーユルヴェーダで万能オイルと云われる、無塩のバターを煮詰め不純物を取り去った純粋な油。インドやネパール、スリランカなどの国で用いられ、食べたり体に塗ったりなどして使う。 以前インドでパンチャカルマ…

読了『契り橋』とBSドラマ「あきない世傳 金と銀」

真っ赤だな 昨日は一日中しとしとと雨が降り続いて寒かった。こんな日に休みだなんてラッキーとばかりに自室にこもり、ぬくぬく温まりながら読書を楽しんだ。 朝立てた予定では、納戸の片付けと食器棚の整理と掃除をするはずだったのだが、寒さに負けた。そ…

朝風呂の季節と読了『ドゥルガーの島』篠田節子

休みの日や出勤がゆっくりな日に、朝風呂が嬉しい季節になった。 朝は暖房のタイマーをかけて温まった部屋で起きているけれど、体は案外冷えていて、冬の時季は朝風呂を楽しむのがここ数年の定番になっている。気ままな一人暮らしだから叶えられる贅沢かもし…

初冬のある一日と読了『心淋し川』

秋を満喫出来ないまま11月も今日で終わり。生活がズボラになっているような気がする。 天気が良いので、大物を洗い干す。ついでにホットカーペットも干しつつ掃除機と拭き掃除。手首が痛いのでクイックルワイパーのウェット版に活躍してもらう。 ユニクロの…

並行異世界を感じる本

読書記録な記事をしばらく書けていないが、ペースに緩急はあるものの、歯磨きをするように本を読んでいる。 今読んでいるのは、坂本龍一の『ぼくはあと何回、満月を見るだろう』。 今年癌でお亡くなりになった”教授”。 ファンでなくてもその名はよく知ってい…

母の面会と図書館

台風一過の晴天とならず、ぐずぐず雨模様の土曜日。 昨日ほどではないが、過ごしやすい気温だ。 兄と施設にいる母に会いに行った。 予約が取れなかったりわたしの都合が合わなかったりして、2週間ぶりの母。相変わらず肌艶は良く、目は閉じたまま。 身体の…

読書『乳と卵』川上未映子

気になっていたけれど作品を読んだことがなかった川上未映子さん。ようやく手に取った。 『夏物語』を読もうとブクログ登録したら、前作で芥川賞受賞作品である『乳と卵』の登場人物が織りなす物語とあり、それならば、とまずはこちらから。 独特の世界にぶ…

読書『あの日、パナマホテルで』ジェイミー・フォード

久しぶりな読書の書き留め。読みたい本は尽きず、むらがありながらも読み続けているが感想を書き留める余裕がなかった。ブクログにも、星はつけても感想は空欄のままだったり、感想途中で鍵つきになっていたり。 booklog.jp お盆が過ぎ暮らしも気持ちも落ち…

4月に読んだ本①

4月は落ち着いた時間を持てたので、せっせと読書に励んだ。ブログからは遠ざかってしまったけれど、読書とネット、ベストバランスを見つけたいところ。 読んだ本は12冊だった。 まず7冊。 月とコーヒー 吉田篤弘 最近知った吉田篤弘さんは3冊目。題名と表紙…

町の本屋を守る

古くからある町の本屋さんを守るために、フランスでは『35ユーロ未満の書籍をオンラインで注文する場合、送料を最低3ユーロ(約420円)に設定する』という新法が発表されたという。www.designstoriesinc.com 古くからの書店・古本屋を文化遺産と考える…

ヒノキ花粉にダウン/読了『台所のラジオ』吉田篤弘 著

快晴の月曜日。 なーんの予定もない休日を、さてどう過ごそうか。 天気に誘われて敷布にしている綿毛布を洗濯し、春の大掃除をして種まきもしよう。だがウキウキした気持ちは、くしゃみ連発で消え去った。 ヒノキ花粉だ。どうやら今日は多く飛んでいるらしい…

3月に読んだ本

春の肝臓疲れと花粉症による眼精疲労が著しく、仕事以外の本で読んだのは3冊。 3冊とも心に癒しを与えてくれるような世界。このところずっと、そんな気分だ。 『運転者 未来を変える過去からの使者』喜多川泰 著 話題になっていた本で、図書館の順番がよう…

2月に読んだ本

今年の2月はあっという間に過ぎたように感じた。他の月より2・3日少ないだけでこんな気持ちになるものだろうか。立ち止まってキョロキョロしちゃうみたいな。 2月は仕事に関する学びの本が加わり、後半はそちらの世界が優位となったので、それほど読めなか…

読了『お探し物は図書室まで』青山美智子

仕事や人生に悩む老若男女がふと訪れた町の小さな図書室。司書の小町さんは少し変わった選書をする。リストの最後に記された無関係のように見える本から人々は何かを読み取り、本当に探しているものに気づき、人生を切り拓いていく。 全部で五章からなる物語…

『風神雷神』原田マハとインドの教会

久しぶりの原田マハさんは、珍しく歴史小説だった。「風神雷神図屏風」の作者である謎多き俵屋宗達の少年時代を描いた物語。織田信長が覇権を握ろうかという戦国時代の日本から、ルネサンスのイタリアへと舞台が移っていく壮大なフィクションだ。 日本が誇る…

荒東風の唸りを聞きながら

雲の海に浮かぶ不二 2月1日。朝は穏やかな晴天だったが、南からの大きな高気圧の影響で少しずつ風が出始め、南→西からの暴風に変わった。3月並の暖かさという予報が出ていたので、吾妻山公園に行き菜の花を見ながら読書でも、という心積もりをしていたの…

梢の三日月と読了『フォンターネ 山小屋の生活』

図書館を出たら夕暮れで、体がキュッと締まるような冷気だった。ストールを手繰り寄せ、手袋をはめて、ちょっと遠回りをしてみる。 夜が少しずつ昼の世界を侵食していくこの時間が、近頃心地よく感じる。 見るからに寒そうなまだ暗い家を横目に、灯りを背に…

映像が楽しみな『帰れない山』パオロ・コニェッティ

読了は『帰れない山』パオロ・コニェッティ。ここ最近は新潮クレストブックスしか読んでない。笑 北イタリアの山岳地帯を舞台に、ミラノで育った少年ピエトロと山で育った少年ブルーノの友情と人生を描いた作品。 山を舞台にした物語やノンフィクションが好…

旧暦の大晦日と読了『グレゴワールと老書店主』

師走の晦日、大晦日。 明日の朝5:53 水瓶座で新月を迎え新しい一年が始まる。 が、寺社でさえもグレゴリオ暦で動いているので世間的には大晦日感はまったく無い。 職場での雑談で大晦日ですね!って言ったら皆さん目がテンに。そりゃそうか。 ネットでもテレ…

冬の土用入りと読了『木曜日にはココアを』

今日から18日間の冬土用の時期に入った。 不用品がたくさん眠っている実家の片付けをもりもりと行い、自分の身体、特に胃腸を労り休める生活をしていこう。 初孫ちゃんが2階を怖がらなくなり、わたしの部屋にも気軽に入るようになった。目に入るもの全てが…

睡眠の改善と、読了『野原』ローベルト・ゼーターラー

今日も朝から快晴で冷え込んだ。タイマーで点火した暖房で部屋が十分温まるまで布団の温もりを貪る。至福。 ここ最近、夜中に起きる回数が減ってきて実に嬉しい。 昨日、ククサで珈琲を楽しんでいるなんて記事を書いたばかりだが、実は珈琲をゆる止めしてい…

第8の波と野菜の値上がりと挫折した本

電車がやけに混んでいるなぁと思ったら、三連休なのですね。部活の学生たち、スーツケースを携えた人々、家族連れなどで賑やかな車内。わたしも何処かへ旅したくなりました。 仕事の隙間時間にカフェで一息ついていたら、隣席の男性が鼻をぐずぐずいわせ、く…

食べ過ぎ三が日と、大人のおとぎ話『赤いモレスキンの女』

1月3日。二度寝をして起きたのが8時過ぎ。慌ててテレビをつける。箱根駅伝の復路はもうすでにスタートして、選手たちが箱根路を駆け抜けていた。スタートする場面から見たかったな。 湯船にたっぷりの湯を溜めて朝湯。のんびり正月休みを満喫する。 元旦の集…

仕事納めと年末年始に楽しむ本

昨日は2022年の仕事納めでした。 出かける前にお飾りやお正月の食材を買いに行き、時間になったので自転車で颯爽と出発。この地は少し寒さが緩んだようで、ぴっちり巻いたマフラーと手袋は寄り道した図書館で外しました。 28日から休館なので、予約本をいそ…

イブの災難と読了『ミッテランの帽子』

きらり 透明な冬の陽 Happy Holiday! 雲ひとつない、水色の空が広がるクリスマスの朝。冬の空の色ってどこか凛としていていいな。 昨日のイブは悲喜こもごもな一日だった。 午後、早めに出てお気に入りのパン屋さんでクリスマス会用のパンを調達後、仕事に向…

清々しい銀杏と読了『花屋さんが言うことには』『猫のお告げは樹の下で』

週に数回裏手を自転車で走り抜ける神社がある。 住宅街の中にあり、そこそこ広い境内、道路から見えるのは本堂の後ろ姿だけれど、生きている神社だ。 もう何年も後ろを通っているのに、今年初めて色づいた銀杏の美しさに気づいた。 濃い黄色やかさついた黄色…

年の瀬の楽しみと今日の図書館

秋は12月の声を聞いて、主役の座を冬にすっかり渡したようだ。 朝起きたら思いの外冷えていて、今年初めての石油ストーブをつける。ファンヒーターと違い、部屋が温まるまで時間がかかる。お休みなのをいいことに、湯船にお湯をため、朝風呂を楽しんだ。 お…

11月の読書、一気読みの楽しみ

読書熱が高まったこの秋。11月集中して一気読み、その世界を堪能したのは髙田郁さんの『あきない世傳 金と銀』。 図書館の順番待ちの間を埋めるべく手に取ったら見事にハマった。髙田郁さんは『みをつくし料理帖』以来で、『あきない世傳』は読むのを躊躇し…

秋の読書、新しい出会い

夏にガクンと失速した読書も秋の訪れとともに加速していき、読みたい本が目白押しの今日この頃。新しい出会いがあったのだ。 作家の名は青山美智子さん。 秋の気配がようやっと感じられる頃に片付けをしていて、積読の山から見つけたのが、書店のカバーをし…