たわむれ日記

たわむれに いろいろ書き散らします

雛飾り

雨水を迎え1週間、ようやく雛人形を出した。
どうせなら気持ちよく晴れた日に出してあげたいとタイミングを図っていた。仕事の日に晴れ、休みの日に雨、意地悪なお天気にヤキモキして、ようやく晴れた月曜日。

旧暦では未だ睦月。
弥生三日は今年は4月11日で、まさに桃の花の盛りの頃。
新暦で旧暦で行われていた行事をするから、何だかおかしなことになっているよね日本。昔ながらの行事は旧暦で行えばいいのにといつも思う。思いつつ、雛人形を出している矛盾だらけのわたし。

今年は本来の桃の節句まで出しておこうかな。
もう行き遅れることはないのだし。

両親が買ってくれた雛人形は7段飾り。
子供の頃は、木枠を父と兄、二人掛かりで組み上げ、緋色の毛氈を敷いた上に親王さまから順番に飾っていったものだ。
ぼんぼり、白酒を入れる栓までガラスで出来た入れ物、箪笥や鏡台、針箱や牛車など、飽きずに見たり時には手に取ってしげしげと眺めた。

7段の枠を組み立てるのが結構大変なので、今は雛人形を出すだけにとどめている。

覆いを取り、柔らかい布で優しく拭ってから小物を付け、それぞれの台の上に座らせていく。ゆっくり作業をしながら、来年は息子に手伝ってもらって段を組み、全部飾ってみようかと思いついた。

孫2人は女の子。息子の家ではお嫁ちゃんの雛人形が飾られているけれど、おままごとの道具のような小物がついたばばちゃまの雛飾り、面白がってくれそうじゃない?

来年は下の子も2歳、手当たり次第口に運んだり振り回したりもしないだろう。
むかし母がしてくれたように、ちらし寿司も作ったらどうだろうか。

考え出したら何だか楽しくなってきた。

季節の行事を疎かにし始めたら危険信号、と自分で決めている。
子供の頃から親しんだ行事を辿ると、両親がちゃんとわたしを愛してくれていたこと、幸せを願っていてくれたことに毎回気づくようになった。

親の愛ゆえの行いが、わたしにとっては時に苦痛だったり重荷だったとしても。

雛人形飾ったよと入院中の母に報告したいけれど、コロナ感染予防の面会休止措置はまだ解除されていない。
来年の雛祭りの頃、母の生命の火は燃えているだろうか。

とりあえず念を飛ばしている。
親子だもの、きっと通じるはずと信じて。

 

 

 

 

 

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