今年は昼間のうちに豆まきをした。
大きな声で「鬼はー外!福はー内!」言いつつ小袋入りの鬼打ち豆を投げると、楽しくなって来る、気持ちがスッキリする。
厄が尻尾を巻いて逃げ出す様子を想像したりして。
旧暦では師走二十四日。月は半月で、あと七日で新月、旧正月になる。
明日は立春。
よく「暦の上では春で」と言うが、旧暦ではその季節の最も盛りの頃に、次の季節が目を覚まし、少しずつ育っていく。
そして元旦は立春の後に来ることもあり、節分で厄を払い福を呼び込み、新年を迎える年は縁起の良いとして喜んだそうだ。
平岩弓枝さんの時代小説『御宿かわせみ』に、外国の暦は月の満ち欠けは関係ないと知った女中頭お吉が大層驚く場面があるが、瓦解後、西洋式の暦を使うように言われた人々は慣れるまで苦労しただろうなと思う。
中国やインドネシア、インドではグレゴリオ暦の他に、もともと自国で使っていた暦を今も使い大切にしている。日本もそうなれば良かったのにな。
今や神社仏閣も旧暦で行っていた行事を新暦で行うし、七夕もひな祭りも新暦。当然季節に齟齬が生じる。なんてもったいない、と思う。
わたしは旧暦が好きだ。
月を見上げれば今日がひと月のうちの何日なのか大体分かるし、何より四季の巡りとシンクロして、心も身体も整えやすいと思うんだ。
師走は、四時が果てる『しはつる』月なのだそうだ。
凍つき果てて、寒明けを待つ、春隣。
1週間後の旧正月を準備万端、清々しく迎えよう。
気持ちを新たにした節分であった。
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