たわむれ日記

たわむれに いろいろ書き散らします

立春大吉

2024年の立春は冷たい雨で始まった。

午後からは曇りの予報だったので、レインウェアを着て自転車で出かける。ラッキーにも雨足は弱くなり、さほど苦労せずに30分弱で到着。仕事が終わる頃には雨が止んでいるはずだったが、時折弱くポツポツ当たる程度の雨の中を帰った。

今日の仕事の反省などをしつつ、小さな横断歩道にかかると、横の小道からマフラー音を響かせ車がいきなり出てきた。
反射的に急ブレーキをかけると、右腕に激痛が走った。
去年の暮れから右手首の調子が悪い。ある角度になると上腕にも痛みが走る。ブレーキをかけた瞬間の角度が悪かったんだろう。

悪いのは車だ。一時停止を無視して結構な速度で出てきた。
運転していたのは中年の男性で、しらーっとした顔をしている。
イケナイとは思いつつ、心の中で”じじぃ、一時停止しろよ、そのうち事故るぞ”と毒づいてしまった。それほど激痛だった。

痛む右腕を庇いながらゆっくりゆっくり帰る。
心の中ででも他人の悪口を言うと自分の気分が悪くなる。

運転していたオヤジは何とも思ってないだろう。自転車にぶつかりそうになったことなどすぐ忘れてしまっただろうし、一時停止無視したこともわかってないかも知れない。
見ず知らずの無礼はオヤジのせいで嫌な気分になっているのも馬鹿らしい。

こんな時の特効薬。
そのオヤジの幸福を心の中で唱えるのだ。
『あなたが、事故なく安全に運転出来、今日が無事に終わりますように。あなたに、神のご加護がありますように』

なにか宗教に入ってるわけじゃないから、漠然とした「神さま」なんだけど、不思議とムカムカが収まってくる。

怒りは収まったけど、痛みは増していて、半分泣きそうになりながらようやっと家に辿り着いた。着替えて、痛む部分に鎮痛剤を塗りながら、事故らなくて良かったなと思った。

ホッと一息つき、ふとカレンダーを見ると、今日は立春なのであった。
雨だし寒いし痛いし、今年の立春は散々だな、、ちょっと悲しくなった。
痛いから悲しいんだ。
わたしは今悲しいけど、悲しみ=わたしじゃない。
ほぼ日を開き、筆ペンを持ち、心を込めて『立春大吉』と大きく書いた。

 

 

 

 

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