たわむれ日記

たわむれに いろいろ書き散らします

お年玉

今年からお孫ちゃんへのお年玉は500円×年齢にした。
なので甥っ子の子供には来年からね。
物価も考慮しつつ小学生まではそのようにし、中学生になったらまた考える予定。

わたしが子供の頃は、親戚からお年玉を貰えたのは一度きりだった。
小学校に上がるまでは無しで、一年生になるのを楽しみにしていた。
ところが。
兄世代までは両親それぞれの親戚からお年玉があったが、わたし世代は同じ歳のいとこが多く、大人が大変だからという理由で、小学校に上がった年を最後に、親戚からのお年玉は廃止になった。

あの時のガッカリ感といったらなかったな。
父方も母方も兄弟姉妹が多かったから、たくさんもらえる予定のお年玉、取らぬ狸の皮算用なんぞしたりして。

子沢山、孫沢山で祖父母は大変だったろうし、兄弟姉妹の中には経済的に苦しい家庭や独身者がいたのだと思う。
大人になった今なら「オトナの事情」がよくわかるけれど、子供の頃はただただつまらなく、友達が祖父母や親戚からたくさん貰ったと嬉しそうに自慢するのが本当に羨ましかったな。
雑誌やテレビでも、子供は大人からたくさんお年玉をもらえるものだ、とされていたので、ウチが違うことに何となく劣等感みたいのを感じたりして。

今思うと、金額じゃないのよね。もちろんたくさん貰えれば嬉しいけれど、百円でも五百円でも、『気持ち』が欲しかったんだと思う。

 

以前斉藤ひとりさんの動画で、お金の偏見について話しているのを聞き、なるほどと思ったことがある。

時々、何の労働もなく不労所得が入って来ないと、人を妬むようになる。上手くやっているヤツを妬むようになる。これは、代々お金に苦労する家の気持ちの持ちよう。
楽にお金儲けしている人に腹を立てたり、うまくお金が入ってきた人を許せないと、『お金が余分に入ってくることを許せません』という波動が出てしまう。

働けばお金になるのは当たり前なんだけど、なんの脈絡もなく突然お小遣いをあげると、無意識に「生まれただけでお金がもらえるんだ」と脳は臨時収入を受け入れるようになる。

不労所得があるのは良いこと。不労所得は元気が出る。
労働以外でお金が入ってくることをイケナイことだと思っていると、収入が労働だけになっちゃう。

不労所得があることは、自分に対する価値観があるかに繋がってくる。

もちろん、人の道に背くこと、例えば昨今の政治家の裏金脱税問題なんかは言語道断だ。
今生では上手く免れるかもしれないが、その報いは必ずやって来る。

両親は『お金は働いて稼ぐもの』と考えていたし、わたしもそう思っていた。
「濡れ手で粟」とか「棚からぼたもち」なんてのはイケナイこと、ダメなことって思っていた。だから誕生日でもないのに人から物を貰うことにすっごく抵抗があって、素直に喜べなかった。変な下心があるんじゃないかとか罠なんじゃないかとか思ったこともあった。
そのせいか、人にプレゼントすることにも抵抗があった。

友人に、旅先で見つけて、とか自分のものを買いに行って彗ちゃんも好きそうだったから、といって時々なんの脈絡もなくプレゼントしてくれる人がいた。彼女の性格を知っているので喜んで頂いて、あ、と気づいた。それ以来、わたしも彼女と同じように思いつきで何かを人にプレゼントするようになった。

両親はそのようなことをされると、その場は笑顔で受け取るが、後で「あの人には何か魂胆があるんじゃないか」「何もないのにこんなことをするなんて変だ、おかしい」などと言うタイプだった。
わたしも親の考えに感化されていたけれど、多少の用心深さ(疑り深さ?)は残っているものの、人の好意を素直に受け取れるようになった。

親のこの考え方は、『自己肯定感の低さ』に繋がっていくと思う。
人から何かプレゼントされるような価値など自分にはない、という考えを繰り返し繰り返し自分に言い聞かせているようなものなのではないか。

思いがけないラッキーが自分に起こっても、いやそんな価値は自分にはないので、と拒否してしまう。幸運は要りません、と全世界に宣言しているようなものじゃないかな、と。

そんなのもったいない。
孫たちには、好意や幸運をありがたく受け取れる器を持ってほしいし、お金の偏見がなく生きて行ってほしい。
斉藤ひとりさんによると、お金の偏見は人の偏見に繋がるんだそうだ。
お金にも人にも偏見なく、心豊かに生きて行って欲しい。

だからお年玉は小さい頃からあげて、ちょっとした時にもお小遣いをあげようと思っている。

親が言うように、わたしの手元にあるお金は減るかもしれない。
でもそれは一時的なことだし、目に見えないもの、手に取れないものは増える。

なにより、渡すわたしが幸せなのだ。

 

 

 

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