秋を満喫出来ないまま11月も今日で終わり。
生活がズボラになっているような気がする。
天気が良いので、大物を洗い干す。ついでにホットカーペットも干しつつ掃除機と拭き掃除。手首が痛いのでクイックルワイパーのウェット版に活躍してもらう。
ユニクロの感謝祭が今日までなので出かけてみた。
普段着が軒並み劣化しおさらばしたので補充。
ボアスウェットパンツとフリースモックネックTをそれぞれ色違いで購入。モックネックTは試着してみたら肌触りが良く着心地抜群だったので。インナーをコットンにすれば静電気も起きにくいだろう。
ボアスウェットパンツはウォーキングに大活躍しそう。ワンマイルウェアにもいい感じ。
フリースのアウターもいいなと思ったけれど、パタゴニアのが2着もあり、まだまだ着れる。手触りと色味に後ろ髪が引かれたが、無駄遣い阻止。
お出かけついでにGUにも行ってみた。パラシュートカーゴパンツが値下げになっていたので、迷わず白を購入。生地が薄いけれど重ね着すれば真冬も着れそう。
ほっともっとの前を通ったら、カキフライ海苔弁当がいかにも美味しそうだったので買ってみた。カキフライ2個にちくわの磯辺揚げが海苔弁の上に乗っている。久しぶりのほっともっと、美味しかった。
午後は読書をして過ごす。
読了は、honzaruさんのブログで紹介されていた『心淋し川』。
どのお話も、すべてすっきり解決ハッピーエンドめでたしめでたし!とならないところが良い。
が、絵に描いたようなハッピーエンドにはならないけれど、どのお話もある種ハッピーエンドだ。含みを持ったハッピーエンドで、それが心に温かい。
人が生きるってこういうことだよね、ってじんわりくる。
いちばん好きなのは、「はじめましょ」。
好きあった女が身ごもっているのを知りながら酷い別れ方をした与吾蔵が、偶然知り合った幼児、その母親はかつて自分が手酷く袖にした女性だった。与吾蔵はもう一度その女性と生きることを決意する。
秘密を打ち明けられても新しい一歩を踏み出そうとする与吾蔵に胸が熱くなった。
わたしはシングルマザーになってほどなく恋人ができた。息子は彼にとてもよく懐いていたが、彼は表面上息子によくしてくれるものの、自分の家族として受け入れられるかと言うとそれは出来ないと苦しんでいた。別れては復縁しを繰り返した数年。結局別れた。読み終わってふと、そのことを思い出した。
わたしも与吾蔵のような男性に出会っていたら、人生はどうなっていたかな。
なーんてね。
ぞっとしたのは、「冬虫夏草」。
時々読みに行くシニアブログ(はてなブログではない)に、結婚して別の地に住む息子への愚痴が書かれることがある。あーしてくれない、こーしてくれない。目にするたび、もう結婚して子供がいて彼の世界を作って生きているのにと思う。物語を読みながらこのブログを思い出していた。
ゾッとしたけれど、母親と息子の共依存を描くこの話もある意味ハッピーエンドだと思う。
最終章で、どの話にもいい味を出していた差配の茂十の物語が語られる。最後の最後に行き着いた真実に驚かされた。
人はおしなべて一方向から物事を見て捉えがちだ。でも、物事にはさまざまな面があるということ、それぞれの真実があるということを忘れないでおきたい。
誰の心にも淀みはある。事々を流しちまった方がよほど楽なのに、こんなふうに物寂しく溜め込んじまう。でも、それが、人ってもんでね。
茂十が長屋の住人ちほに語る言葉。
誰にもある心の淀み、何があったのか聞かぬのがこの町の理。
生き直すには悪くないこの町のような場所が、今の日本にも残っているだろうか。残っていて欲しいと思った。