連休中のこと。
午前中の早い時間にスーパーに行き、会計の際スマホを見たら息子から着信が来ていた。この日は息子家族が来る予定で、お昼に初孫ちゃんが好物のアサリでボンゴレビアンコを作ろうと買い物をしたところだった。ありゃ、何か予定に変更があったかなと急いでコールバックした。
なんてことはない、ケーキをお土産にしようと思い、何が良いか聞きたかったとのこと。なんでもいいよと答えた。
ケーキの手土産とは珍しい、初孫ちゃんがねだったのかなと思っていたが、母の日&私の誕生日のお祝いだった。
ボンゴレビアンコを食べ終え、お腹が落ち着いたところで登場したケーキ、そして渡された箱。
んん?
「ちょっと早いけど、母の日と、あと、母さんの誕生日のお祝い。」
これには心底驚いた。
今まで母の日に何かしてくれるなんてことは数える程だったし(ガーナチョコ1枚とか、カーネーション1本とか)ましてや息子から誕生日プレゼントなんてもらったことは一度もなかった。
結婚して家庭を持ち子供を持ったことで、彼の意識に変化があったのだろう。
去年は月遅れでランチをご馳走してくれた。
プレゼントはドライヤーだった。
威力のある新しいドライヤーが欲しいなと思っていたところだったので、心底びっくりした。
彼によると、去年のクリスマスに泊まりに来た時、10年以上前の古いドライヤーを使っているのを見て思いついたんだそうだ。
古いけれどPanasonicのIonityで、壊れることなく使えておりなんの不自由もなかったが、ホットヨガの更衣室で使う最新のドライヤーが快適で、新しいドライヤーが欲しいなぁとなんとなく思っていた。
思っていたけど、壊れていもいないし使えるので買い物の優先順位は当然下位だった。
それが思いがけずプレゼントされ、心から喜んでいるわたしを見て、息子も嬉しそうだったし、お嫁ちゃんは「さすが息子!よく見てる」って驚いていた。
息子は本当によく見ていて、プレゼントのドライヤーもPanasonicのもの。同じメーカーにすれば間違い無いと思ったのだろう。
最新式ってお肌のお手入れもできるのね。スキンケア機能がついていてそれも驚いた。ドライヤーでスキンケア!
ケーキもプレゼントもサプライズだったが、何より息子の心遣いがサプライズだった。
良き伴侶を得て、愛らしい子供も産まれて、一人の人間として成長していっている真っ最中なのだ。
なんと眩しいことだろう。
わたしは今だに未熟な人間で、しょうもない母親なのに、こんなわたしなのに。
息子に、お嫁ちゃんに、有り難うを噛み締めた一日だった。