今日はお嫁ちゃんがお孫ちゃん達を連れて遊びに来るので、早起きしてお昼ご飯用にラタトゥイユを作った。
本当は一晩寝かして味を馴染ませた方が旨味が増して美味しいのだが、昨夜は疲れて寝てしまったので。
わたしのレシピは本場フランスのナタリーおばあちゃんのレシピ。
気安く呼んでいるが、会ったことはない。
っていうかフランスは一度も行ったことはない。
辻仁成さんのブログ経由、本場の家庭のレシピである。
とーちゃん=辻仁成さんがつくレポしていてとにかく美味しそうだったし、フランス家庭のレシピということで試してみたら、やっぱり違った。
それまでは、夏野菜オリーブオイルで炒めてトマト入れて煮込めばいいんでしょと考えてたし、実際そう作っていたのだが、とーちゃんのレシピ通り素材ごと炒め、最後ににんにくの香りを移したオリーブオイルの中に全てを合わせ、最後にトマトを投入すると、驚くほどそれぞれの旨味が際立った状態でまとまるのだ。
全部一緒くたにして炒め煮する調理法では出せない味の奥行きがある。
おや、このスタイルは、大晦日に作るお煮しめと一緒じゃないか。
全部の具材を一度に煮込む筑前煮スタイルが手間ないし美味しいけれど、昆布、里芋、れんこんなど一つ一つの素材のみで煮染るとその素材の旨味がぎゅっと凝縮されて格別の味わいとなる。
日々のごはんは筑前煮で全然満足だけれど、お節だし、年に一度なのだからと素材ごとに調理するお煮しめスタイルで作ると格上げとなる。
その、ラタトゥイユバージョンであった。
もちろん、一緒くたに炒め煮しても美味しい。
でも、素材ごとに炒めてその旨味をぎゅっと凝縮してから合わせ、トマトでまとめて煮込むと、あら不思議。味がぼやけないのだ。
一緒にすると味がぼやける感じ。
素材ごとに炒めてから合わせると、味がくっきり、でも調和してる。
時短、タイパ、それを優先するも良し。
でもたまには手間と時間をかけて丁寧に作ってみるのも、また良き。
お嫁ちゃんと初孫ちゃんには美味しいもの食べて欲しいからね〜
味付けは塩のみ。煮込む時にローリエの乾燥葉を入れたけれど、それ以外なんの調味料もいれてない。初孫ちゃんに食べて欲しいから胡椒さえ入れなかった。
なのになのに!
旨味たっぷり。夏野菜の底力って感じ。
直前にはとうもろこしご飯を炊いた。
とうもろこし1本に対し米2合って去年思ったのに、3合で炊いてしまった。
それでもま、美味しかったし、初孫ちゃんも美味しい!ってむしゃってたので良きとしよう。
来れなかった息子の分を手土産にして欲しくて、ついつい多めに炊いてしまうのだ。
ラタトゥイユととうもろこしご飯、相性抜群である。
お行儀悪いけど、とうもろこしご飯にラタトゥイユを乗せて食べても。
去年は3日と空けずラタトゥイユを作っては食べていたけれど、今年はそうでもなく、今日は今シーズン初めて作った。
そうそうこの味。忘れてた。
おひとりさまの食生活、ラタトゥイユが作り置きに加るであろう、夏の土用の末期である。