たわむれ日記

たわむれに いろいろ書き散らします

ホリデーシーズン

午後からお嫁ちゃんと初孫ちゃんが来る。
家から歩いてきたと聞き、初孫ちゃんの健脚ぶりに驚いた。彼女は2歳児。息子夫婦宅は我が家から大人の足で歩いて20分かからないくらい。2歳の小さな体では途方もなく遠かったんじゃないだろうか。

びっくりしていると、さらに遠くのモールなんかにも歩いて行くようで、「赤ちゃん」という認識から脱皮しなくてはな、と想った。

とにかく外で遊ぶのが大好きで、今月に入ってからも公園では裸足で駆け回っているという。息子の小さい頃にそっくりだ。身体能力の高さは息子譲りなんだろう。
途中抱っこもなく道草しながら来たようで、拾った茶色い大きな枯葉を見せてくれた。

今日はクリスマスの打ち合わせ。イブの日に我が家に家族で泊まりに来て、次の日にクリスマスケーキをみんなで食べようという話。

クリスマスというと、ここ数年ずっとぼっちだった。父は亡くなり、母は施設、一緒に過ごしたいと想うボーイフレンドも友達もない。書き出して見ると何だか孤独で悲惨、みたいに見えるけれど、実はそうでもない。基本的に一人が好きだからだろうか。

ホリデーシーズンは大好き。

ぼっちのわたしは特別なことは何もないけれど、街が彩られ輝きだし、頬を刺すようなキリリと冷えた空気の中で、恋人同士や家族連れが寄り添うようにイルミネーションを楽しんでいるのを目にすると、心がほんわりする。
みんなそれぞれに大切な人がいて、この季節を楽しんでる。みんな、幸せにね!あなたに神の御加護がありますように、と祈ったりして。わたしは無宗教だけれど。

ずいぶんと昔、J-WAVEが開局する前、流れていた試験放送が素敵だった。ちょうどクリスマス前だったようで、ナットキングコールやら、ちょっとクラシカルなクリスマスナンバーがノンストップで流れていた。急いで録音したカセットテープは今どこにあるのだろう。捨ててはいないはず。

遠足や旅行の前の日が一番気分が盛り上がるのに似て、イブまでのこの時期、大晦日までの時期は、一年で一番楽しいかもしれない。

それに今年は息子家族と共に過ごす、というイベントが加わった。初孫ちゃんが我が家に初めてのお泊まりだ。
普段は気ままな一人暮らしなので、家族とはいえ一泊二日とはいえ、多少のプレッシャーはあるのだがそれも楽しもう。一人でいる気楽さと、家族と一緒に過ごす嬉しさと楽しさは、ステージの違う幸せだ。どっちも幸せ。

簡単な打ち合わせをし、あとは初孫ちゃんと存分に遊んだ。二人が帰る頃にはもう真っ暗になっていて、初孫ちゃんがぐずりだす。20分弱の道のりを歩いて帰らなくてはならないし、お嫁ちゃんのお腹には二人目がいる。心配で送っていくことにした。

3人で歩き出すと、あれほどグズっていた初孫ちゃんがとたんにご機嫌になる。跳ねるように歩く初孫ちゃん。人や自転車や車に細心の注意を払いながら暗い道をゆく。

と、あれはなに?と指をさす。初孫ちゃんの小さな可愛い指の先には、まあるい月が。そうか明日は満月だった。

家まであと5分のところで彼女の足がパタリと止まり、ふえぇとお口がへの字になる。抱っこの合図。ばーばの出番だ。彼女の暖かさと重みを嬉しく感じながら抱っこして歩く。小さい手がわたしの胸に置かれている。

お月様がついてくるよ、と言ったら、どうして?
彼女は今、何故何の嵐。
○○ちゃんが可愛いからだよ、と答えると、えへへーと嬉しそう。どうして?が返ってくると思っていたから意外だった。可愛いって言われると嬉しいよね。

夜のお散歩だね、って楽しげだったな〜
わたしも楽しかった。ホリデーシーズンの夜のお散歩。満月の一歩手前の月の光を浴びながら初孫ちゃんとともに、時には抱っこして歩く、冬の道。
何にも代え難い、大切な時間を過ごしていると想った。こんな時間が人生を豊かにしてくれるんだ。

帰り道、自然と口ずさんでいたのがこの曲。

youtu.be

この歌声で、この演奏のが一等好き。