たわむれ日記

たわむれに いろいろ書き散らします

花火大会

土曜日、4年ぶりの花火大会。

小田原の酒匂川河川敷で行われる花火大会に行った。

酒匂川は小田原を流れる二級河川で、二宮尊徳が植えたと伝わる松の木並木の一部が残る。小田原大橋近辺で行われる花火大会は賑やかだがそれほど混まず、人出もそこそこで、のんびり楽しめる。

今年は逗子も葉山の花火も行けず悔しい思いをしたので、この日を楽しみにしていた。

初孫ちゃんが花火の音と光を怖がるので、今年は一人参戦かなぁと思っていたのだけど、お嫁ちゃんと話しているうちに、一番遠い場所だったら大丈夫なんじゃないかと。

だったら一緒に観よう。前みたいに。

早々に場所取りをしている人もいるが、あの場所なら早めに行けばスペースは空いているだろう。

読みは当たった。
ふかふかの土手の草地にシートを広げ、水筒の冷えた麦茶を飲んだ。

打ち上げまでまだ3時間以上あるというのに、けっこう賑やか。
大勢で飲み食いしているグループがあっちにも、こっちにも。

息子家族が来るまで用意してきたよなよなエールを飲みながら本を読む。
外で飲むビールってなんでこんなに美味しいんだろう。
最近の家飲みはもっぱらワインで、ビールは久しぶり。
風に吹かれながら頁を繰り、時折目を上げて空や辺りの楽しげな様子を眺めつつビールをぐびり。

家族を待つ、贅沢な時間だった。

太陽が山の向こうに落ちてから息子たちがやってきた。
かき氷を買いに行き、焼きそば、たこ焼きがシートの上に並ぶ。
保冷バッグの中からよなよなエールを出して息子に渡す。
ビールなんて久しぶりだな、笑いながらお互いに乾杯する。
お嫁ちゃんにはジャスミン茶を。

そうこうしているうちに、始まりのアナウンス。
さて、上の孫は大丈夫かな。

耳を塞いで見てた。

下の6ヶ月になる孫は泣きもせず、お嫁ちゃんの腕の中で大人しくしてた。

耳を塞ぎながら、時々、まぶしい!とぎゅっと目を瞑る。
でも怖くはないみたい。

息子の膝で見ていたが、いつの間にか胡座をかいているわたしの足の上にちょこんと座っていた。
しばらくすると飽きたのか、区切りのたびに、もう終わり?もうおしまい?と聞く。まだまだだよ〜もっと上がるよ〜と言うと、おうちに帰りたいと呟く。
怖い?と聞くと怖くない。おうちに帰りたい。

泣き出したら考えようと花火を見ていたら、眠っていた。
片手が耳からすとんと落ち、ぐっすり眠っている。

花火はどんどん盛り上がり、音も光も派手になっていくが、熟睡。

お孫ちゃんには可哀想な気もするが、3歳児の重みとあったかさ、安心し切って眠っている顔、なんともいえない満ち足りた想いに包まれた。
こんなふうに孫を抱きながら花火を観る日が来ようとは。

結局、帰り道も起きることなく眠ったままだった。

例年、何枚もの花火をスマホで撮るが、今年は孫を抱っこしているので撮らなかった。
場所も遠かったし。
でも、数少ない写真に華やかな空気とのんびりした雰囲気がぎゅっと濃縮されているような気がする。

来年もまたこの場所で、家族揃って楽しめますように。

 

自分へのメモ。
息子はビールよりも檸檬堂。
お茶の他に、ソフトドリンクもあるとお嫁ちゃんが喜ぶ。
枝豆やとうもろこし、すいかの角切りやパイナップルを凍らせて持っていくとなお良いかも。

自分一人で堪能する花火から、家族で楽しむ花火へと変わった。
そんな自分に驚いている。