雨上がりの朝。
紅枝垂れ紅葉が色も鮮やかに落ちていた。
寒さがぐいっと進んで紅が深くなった。
紅枝垂れ紅葉は春から葉が紅い。春は清々しい新緑で秋になって色づく種類のもみじが良かったな〜なんて眺めていたのだけれど、今年になってその紅の色も変わっていくことに気づいた。
落ち葉は美しいからそのままにしておく。
昨日は夜から雨が降り始め、細く窓を開けてその音を聞いていた。
雨の日は気分が落ち込むこともあるけれど、昨夜の雨は心を穏やかに落ち着けてくれた。
あれほど賑やかだった虫たちの声が聞こえなくなって、閑とした夜。少し落ち着かなさを感じていた。
そこに、雨の音。
ぬくぬくと暖かい部屋で耳を澄ませる雨音。
ベッドに入ってもその音は続いていて、小夜時雨の音に包まれながら眠りについた。
さいきん、幸せを感じて眠りにつくことが多い。良いことだ。