夕方から激しい雷雨となった土曜日。
仕事が終わって駅までは雨に降られず、ホームを歩いている時に叩きつけるような雨が降り出して「や、ラッキーだな」って喜んでいたのですが。
我が街に近づくにつれ、バラバラと車窓を叩きつける大きな音。
向いに座っている女子たちが、なんの音?って視線を上げて、そのタイミングを狙うようにゴロゴロゴロって雷様。
激しい雨が窓を叩くように洗い、電車に乗っていても雷鳴も聞こえる。
ちょ、やばくない?
女子たちがそわそわしだして、そのうちの一人が
でもしょーがないよね
って浮かせた背をシートにもたれさせた。
わたしも心の中で、うん、しょーがないよね。
ニュースではよく目にしていたゲリラ豪雨、わたしが普段出没するところでは発生せず、発生したとしても今までうまく回避出来ていたのだが、善行のストックが尽きたのかしらん。
微かな望みを持って自宅のある駅に降りたが、果たして雨は降り続いていた。
止むまでまたは小雨になるまで待つという選択肢はその時のわたしにはなかった。
駐輪場から自転車を出し、覚悟を決めて雨の中漕ぎ出す。
雨足が緩んだな、ラッキー!と思ったら急激に降ってきた。
痛いほどの雨。
瞬時に全身ずぶ濡れ。
笑っちゃうほどのずぶ濡れ。
こんなにずぶ濡れになったのはいつ以来だろう?
いっそ清々しいほどだ。
せーせと濡れて、家の軒下に立った時には全身から水が滴り落ちていた。
その後のシャワーの心地よさったら。
たまには思い切って降られるのもいいな。
ゴロゴロ雷様だけが怖かったけれど。