今日から18日間の冬土用の時期に入った。
不用品がたくさん眠っている実家の片付けをもりもりと行い、自分の身体、特に胃腸を労り休める生活をしていこう。
初孫ちゃんが2階を怖がらなくなり、わたしの部屋にも気軽に入るようになった。目に入るもの全てが珍しいようでいろいろ手に取る。ちょっと目を離していたら椅子を引きずってきてチェストの上のアクセサリーやキャンドルを灯す用のライターを触っていてドキッとする。
それ以来、壊されては困る繊細なものや危険なもの、とりあえず置いておいた雑多な物はクローゼットにしまうようになった。チェストの上はすっきり。
雑多な物たちは仕舞い込んでも全然不便じゃなく、使うこともない。
無くても困らない物だった。ひょいっと置いて、そのまま、あることが景色になってしまっていたんだな。
こういうことって、よくある。
初孫ちゃんが遊びに来るたびに、自室や家の中がすっきりしていく。良いことだ。
でも前日に重い腰を上げて片付けるんじゃなく、いつ来ても良いようにすっきりさせておきたい。
土用の時期は次の季節に移る前の準備期間。
家の中をスッキリさせ、体の中もスッキリさせよう。
ついでにPCやスマホの中身も整理したい。
春をにこやかに軽やかに迎えるためにコツコツやっていこうと思う。
今の時期は一番寒い時期だから片付けや掃除には向かないような気もするけれど、日の出は少しずつ早く、日の入りは少しずつ遅くなり、12月よりも一日が長く使える感じ。動くことで体もあったまるし、頑張ってみよう。
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読了は『木曜日にはココアを』。
青山美智子さんは『鎌倉うずまき案内所』『月曜日の抹茶カフェ』『ただいま神様当番』に続く4冊目。
『月曜日の抹茶カフェ』を先に読んでいて、前作があることを知り、図書館の順番がようやく回って来た。他に待っている方がいらっしゃるので先に借りていた本は延長し、こちらを手に取った。
川沿いの桜並木のそばに隠れるように佇む喫茶店「マーブル・カフェ」。
そのカフェで出された一杯のココアから始まる東京とシドニーをつなぐ12色の物語。ああ、だから「マーブル・カフェ」なんだと腑に落ちた。
安定の青山美智子ワールド。やさしい物語だ。
この物語ではどんなふうに登場人物がお互いの人生と繋がりあい、影響しあっているのか楽しみながら読み進めた。
読後はまるで心が洗濯されたよう。
曇った心がじゃぶじゃぶ洗われて真っさらになれたみたい。
行ったことはないけれど、シドニーの青い空とカラッと軽い空気のように、気持ちが明るく軽くなっていく。
同じ生きるのであれば、意識や視座をどこに据えるのかが大事だと今さらながら思う。
マスターの生き方に心をくすぐられる。
わたしにもマスターのような心意気があったはずなのに、そんな心意気で”役割”を楽しんだ時もあったのに、いつの間にか損得で考える狭量なニンゲンになってしまった。
小さく考えてしまわず、足元を固めたら広い視野で人生を歩くことを意識すると、人としての役割や生を全うできるんじゃないかと。
もう一冊、気分転換に軽くサクッと読んだのが『フランス人は10着しか服を持たない2』。
この手の本は何故だか時々読みたくなる。