22日の朝、石井ゆかりさんの星占いで、夕方の西の空に三日月と金星と木星の饗宴が見られると知り、楽しみにしていたのだが、残念なことに曇ってしまっていた。
今日はどうだろうと23日の日暮れ、外に出てみたら晴れた空に月と星が輝いてた。
何のテクもなくiPhoneで無造作に撮る。
出来が良いとは決して言えないけれど、写真を見返すとその時の気持ちとか空気の匂いとか冷たさとか色々思い出されるから。
ベランダに椅子と小さな電気ストーブを引っ張り出し、ダウンの上にウールのストールを巻いてワイン片手に空を眺めた。
三日月のすぐ下が金星でその下が木星。
この日、制限されていた面会が解けて、兄と息子と一緒に施設の母に会いに行った。
お正月にも会えなかった母。
要介護4の母は、どれだけ衰えが進んでしまっているか知るのが怖かった。
見た目も体の衰えも進んでいたが肌艶は良く、大切に丁寧に介護されていることが分かる。当たり前だけど、母方の祖母にそっくりになってきた。
面会のあれこれを思い出しつつ、気持ちの整理をワインを嘗めながらする。
整理がつかないことだらけで、孫がいる歳になっても精神的に成熟出来ない自分が情けなくなる。
でも意識を月と星に戻すと、それでもいいんだよ、という声がどこかからした。
考え事をしていると、星を見ているようで見ていない。
目で見ているんじゃなくて、心で見ているんだなって思った。