たわむれ日記

たわむれに いろいろ書き散らします

お盆2024

今年のお盆は5月末に急逝した母の初盆だったので、ごく近い親族が我が家に集まり、賑やかに過ごした。
4年前、父の初盆に集まって以来、お盆はひっそりと静かに過ごしていたので、多少のプレッシャーもあったけれど、楽しみながら過ごせて良かった。

12日の朝、お墓に出かけ、掃除をしお花を供えた。帰りに仏花やほおずきを買う。ほおずきは生花が売り切れでスーパーを2軒回ってようやく見つけた。立派なほおずきだったけれど、一枝千円もしてびっくり。足を伸ばせば小さめで650円で売られているスーパーがあるのだけど、この酷暑の中、行く気にもなれず、体力と時間を差額350円で買った。

お盆だけれど底辺フリーランスにはお盆休みなどなく、いつも通り。
13日の朝にお仏壇を掃除、精霊棚を設置。
迎え火の時間は仕事中なので、兄に託した。仕事の合間にスマホを見たら、LINEで迎え火の様子が送られて来ていた。

西の空に少しだけ残っている夕焼けの残り空、薄闇の中に揺れる炎がしみじみと美しくて。
お父さんとお母さん、連れ立って、手に手を取って帰って来てくれた気がした。

14日は午前中にご近所の方が初盆の母のためにお線香を上げに来てくださり、お昼には息子家族が到着。一気に賑やかになった。夕方、精霊棚にお供えしたお膳のお豆腐を下の孫がいたずらしてつまみ食い。
何かわたしの顔を伺うような表情をしていたので見たら、案の定。笑
仏様のご飯だからねー、だめよー、○ちゃんのご飯はこっちにあるからねー、と言うと泣き出してしまった。
どうやら悪いことをしてしまったと分かったようで、悲しくなっちゃったのかな。。

15日はお昼前に兄家族と合流してお墓参り、午後からは我が家で食事会。
甥っ子の生後半年になる長女も加わり、賑やかなことこの上なし。
写真の中の父と母の顔が嬉しそうに笑っている。

お父さんとお母さんのお陰で、今のこの平和なひと時があります。
どうもありがとうございますと、心の中で手を合わせた。

15日の宴は、朝早く起きて骨つきチキンのトマト煮込みを仕込んでおいた。兄がお寿司と、若い世代のためにマックのポテトとナゲットのセットを用意してくれた。
義姉は、デザートにふわふわのチョコレートシフォンケーキを焼いてくれた。

息子家族は夕方に帰り、急にしんと静かになった家。
ホッとして飲みたくなり、冷えたスプマンテを飲みながら動画三昧。
敗戦記念日であることを思い出し、なんとなく『19』を聴いた。

youtu.be

大音量で聴き入って、ついでに思わず身体が動いてしまい踊っている時、忘れ物をした息子が寄って、ちょっと恥ずかしく思う。でもま、いっか。カッコつけることないもの。

両親はわたしの前では常に威厳を保とうと頑張っていた。
もっとくだけた姿を見せて欲しかったし、わたしには何だか疎外されているような気持ちになって、家族って気持ちになれなかった。

そんな自分の寂しい感情を思い出して、はみ出した感じのわたしをもう出してもいいかなと思った。

16日は送り火、この地域ではお盆の用品の廃棄を16日の9時までに出さなくてはならない。思い出して、お供えの桃や梨などの果物、冷蔵庫に入っていたお寿司などを手土産に持たせた。

16日のとっぷり日が暮れた時間に、兄夫婦とわたしで送り火を焚く。
よく燃えた。
ネットで仕入れたばかりの”迎え火送り火の熾の上をまたぐと病気にならない”という雑学を披露し、三人で順番にまたいだ。

初盆の母の誕生日は8月13日で、今年も無事に迎えられると思っていた。
それほど状態は安定しているように見えた。
明日の運命は誰にもわからない。

この一瞬一瞬はもう二度とない一瞬で、巻き戻しは出来ない。
過ぎ去った過去を悔やんだり、未知の未来を悩んだりする時間があるなら、いまこの瞬間を十分に味わい、このひと時に意識を集中すべきなのだ。
一瞬一瞬は永遠である。

 

 

 

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