たわむれ日記

たわむれに いろいろ書き散らします

猛暑の夏、『フリンジ』を一気見する楽しみ

あづいっっっ

最近はめっきりと読まなくなったSF。随分と縁遠くなってしまったな、歳を重ねると想像力を要する物語が苦手になるのか知らん、老化現象かなーやだなー

と思ったけれど、お題に参加しているブログをザッと眺めていたら、いやそうでもないじゃん、と気づいた。SF小説はご無沙汰だけど、映画やドラマを観てた。

Huluやアマゾンプライムでお気に入りリストに入っているのは、『フリンジ』『メッセージ』『マトリックス』だし、スターウォーズは時々無性に観たくなる。

思えば人生最初にSFというものに触れたのがスターウォーズで、あの映像と物語には度肝を抜かれた。シネコンなどない時代で、席は早いもの順、入れ替え制もない、街の映画館で朝から夕方まで繰り返し観た懐かしい思い出。

 

最近のヒットは『フリンジ』かなぁ

最近といっても、調べてみたら一昨年くらいにHuluで見つけてハマったんでした。

ja.wikipedia.org

2008年〜2013年に制作されたアメリカのドラマシリーズで、簡単に言うとX FILEのような感じ。X FILEもハマってよく観てたはずなのに、内容を思い出せないのが不思議といえば不思議。それこそX FILE・・・

ヒロインはFBI捜査官のオリビア

金髪Greenアイの彼女は、金髪の吉田美和さんに見え
season1でFBIのパートナーであるチャーリーは、テレ朝の刑事物でお馴染み金田明夫さんに見え
回を重ねるごとにピーターが都市伝説でおなじみ関暁夫さんに見えてくる。。。

FRINGE(フリンジ)とは、Fringe sceince(フリンジ サイエンス)=疑似科学、非主流化学。研究者は化学だと思っているが、化学として認められていないもののこと。超能力とかタイムトラベルとか、死者の蘇生とか。

一話完結だけれど伏線が張られていて、登場人物たちの意外な過去や繋がりにわくわくするし、マッドサイエンティストのウォルターのぶっ飛び具合が可愛らしいし、歴史の大きな転換時に必ず現れる黒スーツ黒ハット眉なしスキンヘッドの監視人って何!

一話のなかで挟まれる青い画像・・・6本指の手、カエル、タツノオトシゴ、羽の中に人の骨のようなものが見える蝶、タネが胎児のリンゴの断面など、意味深。いったいどんな意味があるのだろう。

時にはグロい映像もあって、うぉー痛いぞー!いやー気持ち悪いー!なんて時には悶えつつ、話が面白すぎて虜。

エグい事象や不可思議事件の引力もさることながら、主人公のオリビア、ピーター、ウォルター、アストリッドの人柄や話し方、物事への向き合い方、関わり方も魅力的なのだ。

映画『パターソン』でも感じたことだが(もちろん全員がそうではないし、そういう描き方をしているからだと思うけど)外国の人って、落ち着いた話し方をするんだな〜って。

突発的なことが起きても、すぐ反応して慌てたりヒステリックに大声を出して自分を主張したり、無理やり進めたり押えこもうとせず、静かに受け止めて「待つ」ことが出来るんだなぁ。

ウォルターが突っ走っても、FBIの捜査官でありながらウォルターの子守役でもあるアストリッドは反論するでもなく彼の目を静かに見つめて、ウォルターが気づいて落ち着くのを待ったり

登場人物が攻撃的な態度をとっても、それが悲しみや恐れから来るものだと理解して、思いやりのある態度や言葉をかけたり

ドラマの内容が面白いのはもちろん、主要な登場人物が、事件に当たって経験を積んでいくうちに彼らが精神的にも成長するところも好き。

辛く苦しい状況への相手への思いやりと愛に満ちた場面はいくつもあったけれど、一番印象に残っているのがシーズン4、第13話「よりよい人間」。

精神病院に入院中の少年が殺人を犯す犯人たちの声を聞き、その声を再現しながら暴れ出すところから始まる。

事件が解決し、少年の頭の中にいつも聞こえていた声が聞こえなくなる。それまでは声が聞こえなくても存在を近くに感じていたのに、それも無くなってしまい、戸惑う少年。その寂しさを紛らわす様にテレビを大音量で流し、母親に咎められる。

そこに現れたのは少年に寄り添っていたアストリッド。どうしたの?と静かに近づきます。声も存在も無くなり何故なんだ?と不安がる彼に、

理由は分からない。ずっと分からないかも。でも静寂が怖いわけは分かる。
一人じゃなかったから。でも、これが普通よ。
うるさくて自分で考えられなかったでしょ?
あなたの考えも素晴らしいはずよ。

そう伝えて彼の手を握り穏やかに彼を見つめる。

脇役ながら、マッドサイエンティストのウォルターを理解し子守役をしてきたアストリッドの優しさや懐の深さが素晴らしい回だった。

同じくシーズン4の11話では父親を亡くした向こうの世界のアストリッドがこちらの世界に来るのだが、その時のこちらの世界のアストリッドの相手を慮る行いもとても素敵。

主な舞台がボストンなのも良き。ロバート・B・パーカーのスペンサーシリーズで読んだお馴染みの地名がバンバン出て来て、ああ実際はこんな感じなんだ・・・なんていう楽しみ方もしてみたり。

ああ、色々思い出したら、また観たくなって来た!

一時期配信終了したけれど、チェックしたら今、Huluで配信中。
アマゾンプライムでも配信しているけれど、あと10日ほどで終了してしまうようだ。
シリーズ1〜5まであるので、猛暑を超えて激暑のこの夏、暑さを避け涼しい部屋で一気見するのにオススメしたい。

わたしも久しぶりに1話から観ようっと!わーい楽しみ。
ただ観始めると次、次、と止まらなくなって気づいたら朝が近い、なんてこともあるので要注意。
ま、それも楽しみではあるのだけど。。。

 

今週のお題「SFといえば」