ドクダミを育てている。
といっても抜かないようにしているだけなのだが
鎌倉に住んでいた頃、鎌倉山のふもとの友人宅を訪れた時、庭いっぱいにドクダミの白い花が咲いているのを見て素敵だな~と思ったのが始まり。
一緒に行った友達にとってドクダミ=雑草で、草取りを怠けた結果の怠け者の庭と笑っていたが、葡萄棚の下いちめんに広がる白い花は、まるで星のように美しく、庭の主の心の豊かさをあらわしているような気がした。
ドクダミは別名『十薬』という薬草である。
ティーンエイジャーの頃、ニキビに悩んでドクダミ茶を愛飲していたっけ。
実家庭にもドクダミがあると嬉しいなぁと祈っていたところ、数年前に数株発見。
抜かないように見守っていたら根付いてくれた。
ドクダミというと厄介な雑草というイメージで嫌われがち。
隣家の兄もドクダミだらけの我が家の庭が気に入らない様子だが、薬草なんだよと黙らせた。
毎年この季節になると濃い緑の葉とピュアな白の花が爽やかで、目と心を楽しませてくれる。
いかにも薬草という香りも好きだ。白い花は清潔感に溢れている。
ちょいと時期が遅れてしまったが、今年も花でチンキを作った。
虫食いのないキレイな花をひとつひとつ、虫やゴミが付いていないか見ながら摘む。
煮沸消毒した瓶に9分目ほど入れて、その上からウォッカを注ぐ。
時々瓶を揺らしながら冷暗所で1~3ヶ月熟成させる。
透明から茶色に変わったら出来上がり。
花を取り出して、虫除け&虫刺されや化粧水として使う。
次は葉っぱで作ろう
梅雨前には刈り取って、葉を干しお茶にする予定。
この季節のお楽しみ。
ドクダミ仕事の次は梅仕事が待っている。
夏が近づいているのだなぁ