たわむれ日記

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町の本屋を守る

古くからある町の本屋さんを守るために、フランスでは『35ユーロ未満の書籍をオンラインで注文する場合、送料を最低3ユーロ(約420円)に設定する』という新法が発表されたという。www.designstoriesinc.com

古くからの書店・古本屋を文化遺産と考えるフランス。

そんな独立系書店を保護しようとする新法が、とてもフランスらしい方法で定められることになった。

4月6日に発表されたのは、「35ユーロ未満の書籍をオンラインで注文する場合、送料を最低3ユーロ(約420円)に設定する」というもの。

これによりアマゾンなどのネット通販会社は、“配送無料”という措置が今後取れなくなるという。

半年後の10月7日からフランス全土で適用される。

新法を発表したのはフランス文化省であった。

理由はインフレによるもの、ではなく、国民が書店で本を買うことを促すためとなる。

思い切った新法だと思うし、日本ではこのような法律は考えもつかないだろう。考えついた役人がいたとしても、すぐに握りつぶされてしまうに違いない。

さすが『古くからの書店・古本屋を文化遺産と考える』フランスである。

映像で時おり見かけ、ニーナ・ゲオルゲ著『セーヌ川の書店主』でさらにその存在を意識したセーヌ川沿いに並ぶ本の屋台(?)はブキニストといい、世界遺産にもなっていると、この記事で知った。

世界遺産ですよ。さすがフランス。

日本だって、日本文化を守り伝えていく人々はたくさん居るけれど、ここまで国が思い切った方策で守ることは、、出来ているのかなぁ。
今の日本で行われていることといえば、的外れというか、利権と経済、悪しく言えば『今だけ、俺だけ、お金だけ』な感じがする。

都内で見つけた渋い本屋さん

片田舎の小さな我が町でも、小学生のわたしが家から歩ける範囲に個人経営の書店が3軒はあった。今はもうない。
辛うじて地域の大きな書店がモールに出店し、ツタヤが別のモールにある程度。

昔書店があった場所は跡形もなく全然違う店が入っていたりする。

図書館のヘビーユーザーだけれど、大きな街の大きな書店に行くのは楽しみの一つ。店内をゆっくり巡り、その書店推しの本を手に取ったり、積み上げてある本や背表紙を眺めながら気になる本を見つけるのも楽しいものだ。

ハマっている青山美智子さんも、書店推しの棚にあった『鎌倉うずまき案内所』を買ったことがきっかけだった。そんな出会いが本屋さんにはある。
通販でも、『この本を買った人はこんな本も選んでいます』的に出てくるけれど、それも楽しいけれど、そうすると本の傾向が偏ってきてしまうんだよなぁ

本屋さんでは、いつもは素通りするジャンルの雑誌や本でも気になって手に取ってみたりして、結果新しい世界が広がったりもする。

本屋さんて、遊園地みたい。

我が町の本屋は少しずつその売り場が縮小していき、並ぶ本も変わってきた。
以前は読みたい本は必ず在庫があって手に取ることが出来たけれど、それも難しくなった。

買う側が通販に頼った結果、町の本屋の品揃えが薄くなり、薄くなるからなお通販に頼る、という悪循環に陥った結果が今だ。

この本屋ではこういう本が強みで、こっちの本屋はこれ、なんて個性があって楽しかった、町の本屋さん。

それに本屋さんて、老若男女、誰でもが気軽に行けてホッとできる場所だったと思う。

どんどん便利になっていくこの世の中だけど、息抜きできる空間や余裕はどんどん少なくなっている気がする。だから人の心も余裕が無くなっていってるのかな。どっちもどっちなのかもね。

 

このサイトは興味深くて、PCを開くときには必ずチェックする。
辻仁成さんの熱血とーちゃんブログも面白いし、日本では報道されないフランスやヨーロッパの情報を知ることができるからだ。

ちょっと古いけど、この記事には唸った。

www.designstoriesinc.com

現在は鳥インフルエンザの影響などで、卵の価格が高騰していたり、品薄になっている地域もあるようだが、卵ってどんなふうに生産されるのか深く考えたことはなかった。

産まれたヒヨコはオスもメスもいるわけで、卵を産まず肉も少ない雄鶏はなんと殺処分されているということだ。

知らなかった。。

フランスのこの取り組みは、当然ながら日本ではどこも報道していない。