先日、第二子の誕生で休暇中の息子と初孫ちゃんを連れ、二宮の吾妻山公園に行った。
お目当ては山頂の菜の花で、初孫ちゃんにはローラー滑り台やアスレチック的な遊具で楽しめる。
何より、飛んだり跳ねたり走り回ったり快活な2歳児と、緩やかな山道を探検するように歩いたらきっと楽しいんじゃないかなって思って。
曇った寒空の平日だったので道路もスイスイ。ラディアン花の丘公園に隣接する町営の駐車場(500円)もガラガラ。
中里口を目指し、跳ねるように歩く初孫ちゃんを守るように町の中をのんびり歩く。
お気に入りのパン屋さんは定休日。
奥のカフェに橙色の灯りが見え、微かにオルガンの音色が漏れ聞こえていた。
なんのおと?
初孫ちゃんが小さなぷっくりとした手を耳に当てて聞く。
オルガンだよ
おるがん?
息子が自宅にあるピアノを引き合いに出して丁寧に説明する。それでも疑問がつきないらしく、
なんでオルガン?
きっと今夜演奏会があるんじゃないかなぁ
「演奏会?」って聞かれるのを覚悟して言ったのだが、納得したようで(または興味がなくなったか)、ふーんと歩き出す。
初孫ちゃんは何度も立ち止まっては流れる川を覗いて黒い鯉を発見し、パズルのような石を見つけ、緑の葉っぱつきの枝を拾い、それを旗のように掲げて勇ましく歩く。
途中で抱っこをねだりながらも、面白そうなところは降りて歩く。
こんなに歩けるとは思ってもみなかった。
あいにくのどんより寒い曇り空だったけれど、視界が開けて気持ち良い。
曇り空のせいか、菜の花の黄色が発光しているように見える。
菜の花にまるで興味のない2歳児を何とか写真におさめる。
数名の子供たちを微笑ましげに見守ってくれる大人たちの中、一人のシニア男性がやけに馴れ馴れしく話しかけてきて少し警戒した。
初孫ちゃんも何か圧を感じたのか、その男性から逃れるように動き、写真を撮ってあげるとの声にも、やだーと後退り。
後で息子に聞いたところによると他の子供や大人にも声かけしていたようで、寂しい人だったのかな。
にしてもこのご時世、警戒するに越したことはない。
ローラー滑り台とアスレチック的な遊具などで自由に遊ばせる。
ここには息子が子供の頃何度か遊びに来たことがあって、もっと本格的なアスレチックだったような気がする。小さい子から大きな子まで幅広い年代の子供が遊べるような遊具に変えたのかも知れない。
小学生くらいの女の子が来て、軽々と遊具を駆使しているのをじーっと見ていた初孫ちゃん。同じ遊具にチャレンジするも、彼女にはまだちょっと早いかな。
出来なくて泣きべそをかく。とたんに不機嫌になる。自由だ。
息子が激しめにあやす。とたんに弾けるように笑い出す。自由だ。
水仙もほぼ満開で、いい香りがしていた。
帰り道は、ほぼ息子が抱っこして下った。
今度は晴れの平日を狙って一人で来たい。
桜の頃にまた息子家族を誘って来よう。