鉄瓶に水を汲もうとしたら、曇りガラスが白く光っていた。
ああ、今夜も月が昇った。
満月は十五夜、次の日を十六夜(いざよい)。
なんとも雅な響きだ。
美しい月というと月見酒を連想してしまうのは、飲兵衛の証?
今日はCAVAを開けてしまったわ。
ソファで微睡んでしまい、どうやら口をあけて寝てたらしく、喉が痛い。
鉄瓶のお湯をマグカップにたっぷり注ぎ、そこに片浦レモンを絞り入れた。
ふーふーしながら啜っていると、だいぶん高くなった月が「おやまあ」たしなめているような気がした。
このところ飲み過ぎなので、年末年始に備え、しばらく禁酒することにします。