帰宅、あれこれやってホッと一息な11月1日の夜。時計は22:45を指している。
小さな電気ストーブのオレンジ色の光が優しく、足元からじんわりと温かい。庭のどこかでまだ虫が鳴いている。CAVAを飲みながらその声を聴いている。静かな夜だ。
昨日は雲ひとつない秋晴れに誘われて、午後から出かけた。海か山か迷って、海にした。コロナ前までよく行っていた、あのカフェでランチしよう。平日だけれどこの天気だ、もしや行列が出来ているかもしれない。お気に入りの外の席が満席で待つようなら、ランチは諦めて海でまったりしよう。
ちょっとした賭けをして行ったのは、鎌倉 七里ヶ浜。
昔、2年ほど住んでいた大大大好きな町。江ノ電の音がのんびりとさざ波のように聞こえ、潮風で物干し竿が錆びる部屋から歩いてすぐに、そのカフェはあった。テラス席があって、美味しくて、接客も丁寧で言うことなし。
鎌倉から引っ越して、”お出かけスポット”になっても、鎌倉とそのカフェはわたしにとって無くてはならない大切な場所となっていった。が、コロナ禍になってからは、何となく足が遠のく。
不思議と、そのカフェにも寄り付かなくなってしまった。
賭けは、勝った。
店内は満席だけれど、デッキは空いていた。
あまりにも快晴過ぎて、暑いのだ。美白命の女性には、日差しが強すぎるのだ。
ダメ元で頼んでみると、デッキのソファ席に座れた。
皆さん店内の席を希望されるようで、実際、隣のソファ席に座ったカップルは店内への移動を希望していた。女の子の方がね、ギブアップみたいだった。暑いー無理ー!みたい。
テラスのソファ席に座れたことも嬉しかったけれど、それにも増して嬉しかったのが、対応してくれたスタッフがわたしを覚えていてくれたこと。
だってだって、2年以上前ですよ。最終来店は。
それなのに、『お久しぶりです〜!実は昨日、ふと思ってたんですよ。最近いらっしゃってないなーって。』ですと!!!
以前に比べたら髪色は激変しているし、年齢も重ねている。それでもわたし、と分かってくれた!覚えていてくださったことに感激至極であります。。。
ランチメニューは食べられそうもないので、コブサラダとスプマンテをオーダーした。
そうそう、そのオーダーもテーブルに貼ってあるQRコードを読み込んでのオーダーに変わっていた。コロナ対策ですねー
わたしは肉魚類に苦手なものが多いので、スタッフコールをしたらその方が来て、『何が苦手なんでしたっけー?』とにこやかに対応してくれた。そこまで覚えていてくれるなんて。。しかも、コロナ禍を乗り越えて、ベテランのスタッフが残っているなんて、このカフェの働きやすさを実証しているじゃないですか。。。
朝は寒かったので、早々に衣替えした足元、emmuのムートンブーツを脱いできらきらランチを堪能。
この際、言っちゃいましょう。そのカフェの名前は、七里ヶ浜にある『Double Doors』でございます。
知らなかったけれど、今年オープンした、同じく七里ヶ浜にあるトライアングルという建物に2号店をオープンしたということです。
2階と屋上。
トライアングルの場所には以前、年季の入った建物と雑然といろんなものが積み上がっていましたが、今はすっかり綺麗になって、七里ヶ浜の新しい名物となっているみたいです。
もともとあるDDはR134を挟んで海が見えるのですが、トライアングルにあるDDは視界がもっと開けているみたい。
彼女がめちゃ推ししてくれたので、次は2号店に行ってみよう。
読書をしながら、大好きなソファのデッキ席に座ってのきらきらランチ。
そう、きらきらランチだ。光溢れ、おっしゃれーなカフェでの久々のランチだもの。しかも美味しいときた。なにも言うことなし。
あーやっぱり七里、大好きだなー