たわむれ日記

たわむれに いろいろ書き散らします

更待月の夜

くったり疲れて22時前に寝落ちした土曜日。

睡眠障害も、珍しく午前0時前と2時半過ぎの2回目が覚めただけなのは、夕方のヨガのお陰かもしれない。良い睡眠のためには、夕方に汗をかくような運動をすると良いらしい。そしてこの時間帯は瞑想にも向いているという。ヨガは動く瞑想だから、それが良かったのかもしれない。

午前0時前に目が覚めた時には、ああまだこんな時間か、と思ってから瞬殺で眠りに落ちた。2時半過ぎは、喉の渇きで目が覚めた。

ローテーブルに置きっ放しにしていた番茶を飲もうと起き上がる。ブラインドの降りていない東の窓から明るく光る星が見えた。
星!

昨日の夕方から降り出した雨はいつの間にか上がり、部屋の中に月の光が差し込んでいる。南側の掃き出し窓からベランダに出る。南東の空に月齢二十日の更待月が輝く。

雨に洗われたしっとりした夜に、冴え冴えと美しい月。

部屋に戻り、南側のブラインドも全て上げ、窓も開け、月光の中に座った。
聞こえてくるのは雨の余韻、ぽたぽた落ちる雫の音。
鳥の声も、人の営みの音もない、真夜中
この世界に在るのは月とわたしだけのよう。

優しげな夜更けの月を眺め続け、ふっと目を閉じる
残像が、額の斜め上あたりに輝く
薄れゆく様子を心の眼で眺める
薄れ溶けたら目を開け、また月を眺める
そして瞼を閉じる

そんなことを繰り返していた

何でもない時間だけれど、ものすごい贅沢をしているような気分だった

再びベッドに潜り込む頃には、何かに満たされていた。
瞑想をすると感じる、この満たされ感って何だろう
何が満ちているのかなっていつも思う。

起きたのは4時半で、まだ眠たかったけれど起きてしまう。
月は南の空に動いていた。

ほんのり朝焼け。

夏至に至るまでの、夜明けがどんどん早くなるこの時期がいっとう好き。