お隣のオジさんが亡くなって、朝夕に庭を手入れしたり、雨戸を開け閉めする姿が見られなくなり
なんだかちょっとセンチメンタル。
お隣には姉妹があって、妹のあけちゃんと特に仲良くしてもらった。
私より年下で色白の丸顔に紅いほっぺ、いつも笑っているような顔をした彼女。
小学校中学年まで、彼女に会うとわざと変な顔して笑わせるのが楽しみだった。
お互いの家の玄関や庭先がよく見えるので、出かける時、帰宅したとき、あけちゃんの姿を見つけるたびに、笑わせてたなあ。
ってことを、ふと思い出した。
『わたしの本質』みたいなのを考えていたところだったので
ああ、わたし、人が笑うのが好きなんだな、って思った。
人が笑顔になるのが好きなんだ。
笑顔になると、嬉しいんだ。
そんなシンプルなこと、忘れてた。
変な顔したり変なポーズしてあけちゃんが笑うと、わたしも笑った。
二人で笑って、心は晴れ晴れ。
子どもだったから、そんなこと思わなかったけど、あの時、確かにとてもとっても幸せだった。
見失っていたわたしの本質、ひとつ見つけた。
わたしは、笑顔が好き。人が笑顔になったら、わたしも嬉しい。
そしてわたしも笑顔になる。
ダークサイドのわたしが、
キレイゴト!
と言っているが
暗黒lilaにはそうなんでしょうよ。
キレイゴト上等。
どんな思いも蓋をしないって決めたんだ。