図書館を出たら夕暮れで、体がキュッと締まるような冷気だった。ストールを手繰り寄せ、手袋をはめて、ちょっと遠回りをしてみる。 夜が少しずつ昼の世界を侵食していくこの時間が、近頃心地よく感じる。 見るからに寒そうなまだ暗い家を横目に、灯りを背に…
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